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官吏(官僚)登用に、なぜ試験制度が使われたのかが疑問だったので調べてみました。


試験制度の起源は、中国の科挙にまで遡ります。その経緯は、

>科挙が採用されるまでの中国においては、貴族主義全盛期の時代といえ、地方に有力な豪族が根を張り、その子弟達によって中央の官職は独占されていた。そういった貴族の専横に対し、隋の文帝は地方政府における世襲的な貴族の優先権をいっさい認めず、地方の高等官吏はすべて国によって定められた者がその職に就くという制度を樹立した。この制度を有効なものとするために多数の官吏予備軍を準備することが必要となり、その要請を受けて成立したのが科挙制である。(33168)

さらに、日本での試験制度は1886年の帝国大学令(官吏養成機関設立)→1887年文官試験試補及見習規則(官吏登用試験)がその起源。
これは伊藤博文が、当時の薩摩・長州出身者からの官吏登用を中心とした地縁・血縁重視の藩閥政府体制に危機感を感じ、これを解体→中央集権化すべく導入した経緯がある。


いずれも共通点は、地方豪族から権力を剥奪し、政府(国家)の元に権力を集中させる中央集権化を図るために試験制度が導入されたということ。
そうであれば、この試験制度には、国家権力を求めて人々が群がるという必然構造が生まれ、結果、権力闘争→権力の暴走→国家の堕落という道を辿ることになる。
※事実、科挙は機能不全に陥り1904年に廃止、日本の試験(官僚)制度も現在機能不全に陥っている→潮流7:暴走する社会(特権階級の暴走と下層階級の暴走)213827

試験制度は、その根本に権力闘争の構造を孕んでいることが、大きな弊害となっている。



西村典綱
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