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今後の社会の同類闘争は共認闘争とりわけ評価闘争が主軸となると思われるが、そこではこの条件として、万人が認める明快な価値軸=評価軸つまり価値観念が不可欠となる。
 
 この観点で見れば、実は貨幣は、社会統合の為に価値観念化された評価指標の最初の実現体である、という意外な事実が見えてくるのである。
 
 この事実を捨象すれば、単に「金」という価値に対して「人間」(らしさ)を即時的に対置する、逆の誤りに陥りかねない(別の言葉で言えば、それは単にアンチであって、貨幣の物神化を逆の形で自己表明しているだけに過ぎない)


さて貨幣の持っている歴史的な意味を概観した。ここまで交換関係や貨幣が、私権闘争を超えた社会統合(同類闘争)の位相に存在することを理解いただけと思う。
これらのことは、単に貨幣は否定すればそれで良しというものではなく、同時に全国通貨に対して、単に地域通貨を対置すれば良い、という問題でもないことを示していると思う。

 では逆に現在の貨幣に問題は無いのだろうか?

 その問題は大きくは4点ではないだろうか?
・ひとつは指標価値としての価格設定のいかがわしさ、つまり価格の正当性。
・貨幣の集中=富の集中と偏在が貧富の差を拡大させたこと。しかもそれは私権闘争における制覇力として自己増殖していくこと
・持っているだけで価値を生むこと。つまり単なる指標であることを超えて、使用価値としてのふるまいを見せること。(利子や配当)
・それを越えて現在最大の問題はバブル化=実体経済を越えて、数字だけが自己増殖していくこと

 これらの問題を次の投稿で考えていきたい。


北村浩司 
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